2015年03月13日

【『素粒子論研究』最新号に昭和13年11月2日に旧制徳島中学で行われた湯川秀樹博士の講演会が紹介】

 『素粒子論研究・電子版 Vol 19 (2014) No. 3(2014年11月10日受理)』に、湯川秀樹博士と旧制徳島中学に関する大阪大学の大久保茂雄先生の論文『湯川秀樹先生の初めての一般講演』と題する論文が掲載されています。この、「最初の一般講演」とは、旧制徳島中学で当時の徳島中学生への講演です。

 ノーベル物理学賞を受賞した理論物理学者の湯川秀樹博士が「若き天才物理学者」として昭和13年に注目されますが、その前に、既に旧制徳島中学の深井源治校長先生が湯川博士に講演を依頼しています。湯川博士の素晴らしさに日本で最初に注目したのが、旧制徳島中学の深井校長先生であることが、大久保先生の論文で丹念に史料検証されています。最重要な史資料は「渦の音(第50号)」(昭和14年3月発行)です。しかも、この「渦の音(第50号)」は、湯川博士が書き込みをしながら大切に保存しており、現在も「京都大学湯川記念室」に所蔵されています。
 また、深井源治校長先生の教育方針についても丹念に論述されており、当時としては無謀ともいえる「軍刀による脅し」にも屈せず、軍隊の旧制徳島中学校舎への駐屯をも拒否するエピソードなどをご紹介頂いています。
 この大久保先生の論文、城南高校で昭和56年から平成2年まで数学を担当された三原茂雄先生が「徳島科学史研究会」としてご協力したことが謝辞に記されています。

大久保茂雄『湯川秀樹先生の初めての一般講演』、素粒子論研究Vol 19 (2014) No. 3(2014年11月)

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posted by 渦の音 at 23:11| Comment(0) | 同窓生記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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